お仕事先の服装規定に書かれた「オフィスカジュアル」。会社や業種、部署によってその範囲は異なり、どこからどこまでが正解?と迷うことがあります。30代以降は、通勤服に対するプライオリティーにも変化が出てくるころでもあります。社会人歴も浅くはないため、非常識な服装をしていると信頼感にも影響が……。オフィスカジュアルの基本から、レディースのお洋服選びのポイント、よくあるお悩みまで紹介していきます。大人女子のオフィスカジュアル。オシャレしたい派もラクしたい派も要チェック!

オフィスカジュアルの基本

オフィスカジュアルとは、オフィスで働くことを前提にしたカジュアルスタイルです。そのためオフィスカジュアルの許容範囲は、業種や会社の方針、部署によって異なります。例えば、ほぼ内勤で社内の限られたスタッフのみとお仕事する場合は周囲のスタッフに不快感を与えない範囲であればOKというように、広い範囲でのオフィスカジュアルが許されるかもしれません。反対に、お客様や取引先と頻繁に接する場合はよりきちんとしていることや襟付き必須など制約があることも。
オフィスでは、実際にさまざまなお仕事をするなかで、幅広い年齢層のメンバーと円滑にコミュニケーションを取る必要があります。大人女子としてはTPOをわきまえられる賢さを持ち、周囲に対して不快な印象を与えないことが大切ですね。

状況によって許容範囲が異なるオフィスカジュアルですが、基本的に押さえるポイントは3つあります。
1.清潔であること
2.品が良いこと
3.きちんと感
具体的に次で詳しく確認していきましょう。

オフィスカジュアルのOK・NG

レディース服のなかで、オフィスカジュアルのOKとNGについて確認していきましょう。基本的に押さえるべき3つのポイントに沿って説明します。

清潔であること

洗濯してあるし変なにおいもしない、しかしNGとなるものがあります。オフィスカジュアルの清潔感については、次のNGに気をつけましょう。

  • シミのついたシャツやブラウス
  • ほつれた裾や袖口
  • 色あせたカットソー

など、実際には清潔なお洋服であっても、そうでないことを連想させてしまうものはNGです。薄暗いクローゼットでお洋服選びをしていると、外に出てからカットソーの色あせに気が付いたなんていうこともあります。そのような失敗がないよう、常に自分のワードローブに気を配っておくことも大切です。お気に入りの色あせたカットソーは、すぐに2軍コーナーかリラックスウェアコーナーに移動しましょう。

品が良いこと

オシャレ大好きな大人女子が気を付けたいことは、オフィスカジュアルにもお気に入りのトレンドを盛り込みたくなってしまうこと。20代女子たちが流行りものをたくさん取り入れたコーデをしていると、うずうずしてしまうかもしれません。しかしここは大人女子として品の良さを優先させていきましょう。主張しすぎず品のあるオシャレを楽しむ余裕がある、そんな着こなしで過ごせたらすてきですね。品の良さを損なわないポイントは次のとおりです。

  • 露出しすぎないこと
  • 派手すぎないこと
  • 流行りものを盛り込みすぎないこと

胸の開きが深いカットソー、スリットの深いスカート、柄×柄、広い面積の動物柄、ファーやリボンの多いデザインなどには注意しましょう。また、トレンド盛りのオシャレより、知的で上品な方が憧れるという後輩女子からの意見も。職場では「好き」よりも社会性を重視したお洋服選びをしていくといいですね。

きちんと感

丁寧でしっかりと仕事ができる、そんな印象をあと押ししてくれるのがきちんと感です。オフィスで過ごす目的は、それぞれがそれぞれのお仕事をしっかり進めていくことです。服はよれよれで髪はぼさぼさ、でもすごい発明をする天才のような人は2次元世界のキャラクターとしてはアリですが、大人女子にはあまりおすすめできません。しかし、お仕事をしながら子育てや家事もそしてお洋服の管理も完璧にということは、なかなかできることではありません。効率よくNGポイントを把握して、お手入れが簡単なレディースアイテムをそろえていけるとよいでしょう。

  • しわが目立つ服
  • 型崩れしたカットソー
  • 毛玉が目立つニット
  • リラックスムードが漂うゆるコーデ

など、だらしがない印象につながるものはNGとなります。長時間座って作業すると、ボトムスにしわができてしまうこともあります。そのような場合を考えて、生地の厚みや素材に注意しておくとよいでしょう。ロングスカートやウエストゴムパンツなどをコーディネートするときは、休日のお出かけの雰囲気にならないように気を付けましょう。

オフィスカジュアルな通勤服選びのポイント

どのようなオフィスカジュアルであれ、基本的に押さえたいポイントは「清潔感」「品の良さ」「きちんと感」の3つです。加えて、週5日間で少なくとも1日7時間は着るため、着心地の良さが大切になります。体型の変化が気になったとしても、一日中締め付けて過ごすのは血行を悪くし健康にも良くありません。効率よく集中して仕事をするためにも、ストレスを感じにくく苦しくないものを選んでいきたいですね。
また、盛り込みすぎたくないトレンドをどのように取り入れていくか、新しいお洋服選びをするときは気になります。さじ加減を覚えて品の良さとオシャレを両立していきましょう。

気になる体型カバー、方法は3種類

年齢の変化に応じて体型も変わります。ぽっちゃりしてきた?と気になる個所があるかもしれません。小さな子どもを抱っこして買い物袋を持って過ごせば腕も太くなるものです!毎日頑張っている、そんな自分を褒めてあげながらお洋服の魔法で体型カバーしていきましょう。ポイントは3つ、長所を推す、短所を隠す、視線をそらす、です。

長所を推す

首・手首・足首、体の中で「首」と名の付く3か所は細い部分となります。これらがきれいに見える形を選びましょう。鎖骨が見える形のトップス、8~9分丈のパンツの組み合わせにすると、簡単に2か所の首見せコーデが完成します。その他、ご自分の長所を活かしましょう。お尻が大きくても膝下がスンナリしているのでしたら、ミモレ丈や膝下のスカートをすてきに着こなせますね。

短所を隠す

ぽっちゃりが気になるランキング上位に挙がる、二の腕・背中・おなか・お尻はゆったり隠しましょう。とろみ素材のブラウスで袖回りにゆとりがあるものは、二の腕と背中をやわらかくカバーします。おなかや腰回りをカバーするボトムスでイチオシはテーパードパンツです。厚みのある素材、ストレッチの効いた生地を選べば体のラインを拾わず安心して過ごせます。ワイドパンツもおなかや腰回りのカバーにかけては優秀です。お尻の肉を拾わず、すとんと落ちるようにはけるサイズを選びましょう。ウエストがゴムのパンツを選ぶ際には、後ろだけゴムというようにトップスで隠せるものにしておくと便利です。

視線をそらす

スカーフや色、デザインで視線をそらしましょう。ベーシックカラーのコーデに挿し色スカーフを足せば、視線を顔回りに集めることができます。ブラウスをボウタイにしたり、首回りのデザインがポイントになっているトップスにしたりすると、視線を上に向けることができます。ジャケットの下に華やかカラーのトップスを取り入れる、全身でIラインを作ることも視覚効果につながります。

トレンドの取り入れ方

「過ぎたるは及ばざるがごとし」ということで、トレンドを取り入れたいけれどもさじ加減が難しいという方に、はじめはここからというポイントを紹介します。
流行を取り入れるならばボトムスから、色はベーシックに。印象に残りやすいのはトップスですが、トレンドがはっきり出やすいのはボトムスです。腰の位置、形、パンツであれば太さ、これらを更新するとシルエットが変わります。
トップスの方が流行を取り入れている感があるイメージですが、実際にご自宅のワードローブと合わせてみると、しっかり更新した印象が得られるのはボトムスなのです。
今年らしいボトムスに手持ちのベーシックトップスを合わせれば、品良くトレンドを取り入れることができることでしょう。
トップスでトレンドを取り入れる場合は、デザインか色かのどちらかにしておきましょう。トレンドカラーを選んだ場合、デザインはシンプルに。反対にベーシックカラーを選んだ場合は、流行の形でもうまく取り入れやすくなります。オーバーサイズが流行していますが、だらしがない印象につながらないものを選びましょう。

オフィスカジュアルよくあるお悩み4つ

大人女子に向けたオフィスカジュアル、次のようなお悩みはありませんか? 忙しい毎日、自分のお洋服のことばかり考えていられません!ここでスッキリ解決していきましょう。

無難なお洋服を中心に選んでいたら飽きてきた

すでに定番が充実しているということで素晴らしいです。季節に合わせてちょっとした変化を取り入れることで、新鮮な気持ちを復活させることができます。
お洋服で取り入れる場合は、トレンドアイテムを少し足してみてはいかがでしょうか? パキッとした寒色系カラーは知的な印象につながります。とろみ素材のデザイントップスを投入することもおすすめです。ボトムスを追加する場合は今年らしい形にこだわりましょう。
小物に新しい風を取り入れてリフレッシュする方法もあります。バッグ、スカーフやストール、靴で変化をつけましょう。

久しぶりのオフィスカジュアル、どこから始めればよい?

白いシャツ、基本色のとろみブラウス、黒のテーパードパンツ、基本色のワイドパンツ、基本色のジャケット、まずこれらがあるとコーデの組み立てが楽になります。基本色は、黒・紺・グレー・ベージュのいずれかです。ご自分の体型や肌の色、髪の色に合うものを選びましょう。
オフィスカジュアルの許容範囲は会社や部署によってまちまちです。試しに1週間ほどお仕事をするなかで、どの範囲まで大丈夫かをチェックし、その後のアイテム選びに役立てていくといいですね。

これまでの選び方だとしっくりこなくなりました

体型の変化やお仕事に対する効率化や集中度の変化、プライベートの変化により、これまでのお洋服選びではうまくいかなくなることもあります。休日に納得いくまで洋服を選ぶショッピングをする、お買い物情報をファッション誌やSNSでしっかり集めてから買い物する、そんな時間も取れなくなっているかもしれません。
オフィスカジュアルの基本の3点、清潔感・品の良さ・きちんと感をクリアすること、集中して働くことができる着心地であること、管理が簡単にできること、これらを中心にお洋服選びをしてみましょう。基本アイテムがそろえば、安心して次のアイテムに進むことができます。今の自分に合ったお洋服をそろえていきましょう。

忙しい朝、とにかくコーデに迷いたくない

朝はそれでなくてもやるべきことが多く、コーデに迷う時間がもったいない、そんなお悩みも耳にします。そんなときは、その月に合わせたコーデセットを考えておきましょう。基本のボトムス4本、基本のトップス5枚、その月のゲストコーデ1セット、これだけあれば十分です。
基本のボトムスとトップスは相互に組み合わせできるとして、最大20パターン、これにゲストコーデを少なくとも1パターン足せば21パターン以上できます。1カ月間くるくると組み合わせて楽しむことができますね。
この方法は、手持ちのアイテムを全部使ってコーデセットを作らないところがコツです。すべてのアイテムでコーデを作ろうとすると、選択肢が多すぎて分からなくなってしまうことがあります。使えるけれど翌月にとっておいたアイテムを投入することで、アイテムとコーデの新鮮さを保つこともできます。朝の起き抜けに頭が回らない場合は、クローゼットにイラストメモを貼っておく、当月のコーデセットエリアを決めておくなどしておくとスムーズです。

TPOに合わせたオフィスカジュアルを

オフィスカジュアルの定義が分かれば毎日のコーデで悩まない! 大人女子のオフィスカジュアルでポイントとなるのは、清潔感・品の良さ・きちんと感の3点になります。それに加えて、オフィスでの働きやすさやコーデしやすさについても考えていくとよいでしょう。