コーディネートの仕上げといえば「靴」ではないでしょうか。中でも通勤用の靴、特にオフィスカジュアルの場合は、職場によって許容範囲が異なるため判断に悩むこともありますよね。本記事ではオフィスカジュアルに合う靴の特徴とおすすめの着用シーンをスタイリストが解説します。

オフィスカジュアルに合う靴を選ぶポイント

まずは服装規定に「オフィスカジュアル」とある職場にお勤めの方向けに、靴を選ぶ際のポイントをご紹介します。

装飾の少ないシンプルなデザインを選ぶ

オフィスカジュアルでは洋服と同様、靴もシンプルなものを選ぶようにしましょう。ビジューやスパンコールなどの華美な装飾やファーや豹柄といった動物をモチーフにした素材などは避けたほうが無難です。

ベーシックカラーがおすすめ

特に一足目のオフィスカジュアル用シューズを選ぶなら、黒・ブラウン・ベージュといったベーシックカラーがおすすめです。さまざまなコーディネートに馴染みやすく、合わせるアイテムを選ばないため忙しい朝でもサッとコーデが決まります。

ヒールは高すぎないものを選ぶ

スタイルが良く見え、歩きやすいヒールの高さは3〜5cm程度です。高くても8cm程度までを目安に、ヒールが高すぎない靴・パンプスを選ぶとベターです。

一般的には大手企業や老舗企業に比べると、ベンチャー企業のほうが服装の規定がゆるく、スニーカーやビーチサンダルなどかなりカジュアルなシューズが許容される場合もあります。ただ、来客対応や客先への訪問がある職種の場合は、相手方の社風に合わせる必要もあるため、上記ポイントを押さえた靴を一足用意しておくと安心でしょう。

職場によってはNGも…こんな靴には注意!

一般的にビジネス向けでない靴とされているのは、サンダルやミュール、オープントゥパンプスなど、かかとやつま先が出ているものです。
最近はテレワークの普及に伴い、オフィスコーデのカジュアル化が進んでいるため、スニーカーでも黒など落ち着いた色・デザインであれば許容されることが増えてきました。ですが、やはり対面での商談の際は、パンプスやヒール靴のほうがきちんと感を演出できます。
また、ヒールが高い靴は、床の材質によって歩くときに音が出て周囲の気を散らしてしまうこともあります。そのため、10cmなど高すぎるヒールは避けたほうが無難です。ヒールが低くても、ヒール部分の材質や塗装の状態によっては歩くときに音が出てしまう場合があるので、定期的にケアをするようにしましょう。

大人女性におすすめ!オフィスカジュアル向けのパンプス

シチュエーションを選ばないベーシックな黒のポインテッドトゥパンプスは、パッと目を引く白のバイピングがアクセントとなった一足。Vラインのカッティングで足幅をコンパクトに見せてくれるので、ワイドパンツやロングスカートなどボリュームのあるボトムスとも相性抜群です。

細いヒールが苦手な方におすすめしたいのが、ここ数年人気のローファーパンプスです。太めのチャンキーヒールと足の甲がしっかりカバーされるデザインで歩きやすく、疲れにくいのも人気の理由のひとつ。チェーンの飾りもブラウンやベージュで落ち着いた色合いなので悪目立ちせず、オン・オフ問わず履ける便利な一足です。

フェミニン派に一押しなのがポインテッドトゥのバレエシューズです。つま先が丸いものより大人っぽく、オフィスカジュアルにも馴染みます。表面がつるんとしたスムース調素材は、よりコーデにきちんと感を出してくれます。また、スウェード調素材のものは、柔らかくカジュアルな印象をコーデに添えてくれます。ロングシーズン履きやすい色をお探しの方は、季節感が出にくいアッシュグレーやグレージュなどがおすすめです。

柔らかい生地感と履き心地の良さで人気のローヒールパンプスです。こちらのパンプスは爪先の形がアーモンドトゥ・スクエアトゥ・センターシームの3タイプから選べます。女性らしさを際立たせるならアーモンドトゥ、カジュアルに見せるならセンターシーム、足の甲が広い方やスタイリッシュなコーデがお好きな方は、なだらかなスクエアトゥがおすすめ。また、上記画像の控えめなクロコ型押しのデザインは、コーデにピリッとアクセントが加わりメンズライクな雰囲気も出せるので、パンツスタイルが多い方にもぴったりです。

パンプス以外は?おすすめのオフィスカジュアル向けシューズ

晴雨兼用のレインローファーは、レインブーツより小綺麗にまとまるのでオフィスカジュアルに最適です。エナメル素材が上品なのでスカートやパンツとも相性が良く、合わせるアイテムを選びません。また、グレージュを選ぶことで、コーデ全体が明るくなります。雨でも滑りにくいゴム底や縫い目から水が入ってきにくい防水仕様になっていて、機能性にも優れている一足です。

服装の規定がゆるめのオフィスカジュアルにおすすめなのは、コロンと丸く愛らしいシルエットが魅力のドレスシューズ。ナチュラルなコーデに似合います。今期トレンドの厚底ソールはコーデの引き締め役になるので、パンツはもちろん甘めのワンピースと合わせるのもいいですね。爪先が広いのでリラックスして履くことができ、高級感のある合皮素材はお手入れもしやすく毎日履きたくなる一足です。

おしゃれ感と快適さを兼ね備えた仕事用の靴を選びましょう!

通勤用の靴は人目に触れる機会も多い分、トレンドやおしゃれ感も必要。ですが、長時間履くため快適さも譲れず、悩む方も多いでしょう。服装規定が「オフィスカジュアル」という職場の方は、足元をパンプスやヒール靴で引き締めると、背筋も伸びてスタイルアップも叶い一石二鳥です。今回紹介したアイテムはヒールが低めのものが多く、パンプスやヒール初心者の方にも試しやすいのではないでしょうか。ぜひ似合う一足を探してみてください。

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執筆者紹介!!

ペンネーム
中野みおり
プロフィール
パーソナルスタイリスト・顔タイプ診断アドバイザー
Mirainarume Inc. CEO
10年の事務OLを経て起業。
自身が30代で体型やライフスタイルの変化に伴いおしゃれに迷った経験から「似合うおしゃれで“今の私”を肯定し、軽やかに生きる」をモットーにパーソナルカラー・骨格診断・顔タイプ診断のレッスンを主催。東京・吉祥寺を中心に活動中。

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