秋から冬は一気に気温が下がる時期。日によって温度差が激しいこともあり、「きょうは何を着るのが正解?」と毎朝のように頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、気温別の服装の目安やコートを取り入れる時期について解説します。寒い季節のお悩みを解消してくれる服装のポイントも紹介しますので、参考にしてみてくださいね。

冬用のコート、いつから着始める?

秋冬の服装で難しいのが「冬用の厚手のコートをいつから着始めるか」ということ。薄手のアウターから切り替える時期って、意外と悩ましいですよね。
一般的に冬用のコートは、最高気温が12~13℃を下回るタイミングに着始めるのが適切とされています。しかし、気温だけを指標にして11月のうちから厚手のコートを着ていると、季節の先取りをしすぎに見えてしまう可能性があります。そのため、「12月に入り、最高気温が12~13℃を下回った時期」を目安に考えておくのがおすすめです。
とはいえ、住んでいる地域やコートの種類によっても適切なタイミングはバラバラ……。そこで、代表的な冬用コートをピックアップして、それぞれの特徴と取り入れるのにおすすめの時期を解説します。

ウール(ウールライク)コート

冬用コートの代表格と言えば「ウールコート」。保温性の高い羊毛を使ったアウターを指し、チェスターコートやノーカラーコート、ステンカラーコートなど種類豊富なところが魅力です。
高級感のある素材なので、着ると大人っぽくエレガントな印象に。オンオフ問わず使えるため、一着は持っておきたいマストなコートです。ちなみに最近では、化学繊維を使ってウールライクに仕上げたアウターも注目を集めています。
街中でウールコートを着ている人が増えるのは、基本的に12月上旬ごろからではないでしょうか。最高気温12~13℃以下を目安に着用しましょう。

モッズコート

米軍の野戦用パーカーから誕生したと言われる「モッズコート」は、カジュアルなファッションや冬のアウトドアシーンに相性抜群。メンズライクで肩ひじ張らない雰囲気を演出してくれるので、コーデで頑張っている感を出したくないときにぴったりです。
中綿が入っていたりファーや裏起毛の裏地がついていたりするモッズコートが多いため、最高気温が10℃を下回る時期におすすめ。オーバーサイズのデザインなら、中に厚手のトップスを着込んでも着太り知らずです。

ダウンジャケット

最低気温が氷点下を下回ることもある真冬に欠かせないのが「ダウンジャケット」。本来は羽毛(ダウン)が入ったアウターを指しますが、中綿が入ったタイプも総称してダウンジャケットと呼ぶことが多いです。
冬用コートの中でも保温性抜群で、中に厚手のトップスを着込みやすいところも魅力。「着太りしやすいから」と敬遠している人も多いですが、最近ではスッキリとしたシルエットのダウンジャケットやおしゃれな着こなし術も増えてきています。カジュアルにもエレガントにも着こなせるアウターと言えるでしょう。
ダウンジャケットは、最高気温が4℃以下、最低気温が0℃以下になる日に◎。機能性だけでなく見た目も真冬感が漂うアウターなので、12月中旬から2月ごろまでを着用目安にしておくとよいでしょう。

秋冬の服装の目安を気温別に紹介

「厚手のコートだと暑くて汗をかいてしまった」「薄手のアウターだと意外と寒かった」といった秋冬の服装の失敗を減らすには、アイテムを取り入れる時期の目安を知っておくのが有効です。
秋冬の服装の目安を気温別にまとめましたので、ぜひご活用ください。

コート気温表

【最高気温21~25℃】まだまだ長袖1枚の軽やかな服装で大丈夫

最高気温が21~25℃の日なら、まだ日中は暑さを感じることも少なくないはず。そんな時期は、長袖のカットソーやロンTなどで軽やかなコーデにするのがおすすめです。
1日中お出かけする日は、服装で調節できるように、薄手のカーディガンやシャツを羽織りものとして持っておくようにしましょう。

【最高気温16~20℃】薄手のアウターがおすすめ!羽織りもので調節して

最高気温16~20℃の日は、時間帯によって長袖トップス1枚だと肌寒さを感じてしまうことも。そのため、薄手のアウターをサラッと羽織って調整できるようにしておきましょう。
特に日中晴れていると、お昼は長袖トップス1枚でよくても、夕方から夜は気温がグンと下がって羽織ものがないと寒く感じることがあります。また、厚手のトップスはまだ暑苦しく感じてしまうかもしれません。長袖のブラウスや薄手のシャツの上からトレンチコートを合わせたようなきれいめコーデだと、快適に過ごせて季節感も合うでしょう。

【最高気温13~15℃】厚手のニットやスウェットなら1枚でもOK

最高気温13~15℃の日は、厚手のニットやスウェットであれば羽織りものなしでも問題ありません。トップス1枚だとラフすぎるビジネスシーンでは、襟付きシャツ×薄手のニットなどのレイヤードスタイルで、トレンド感のある上品な着こなしにしましょう。
薄手のアウターを羽織る場合は、タイトなリブニットや薄手のプルオーバーを仕込むのが◎。重たくなりすぎないように、首・手首・足首の「3首」を肌見せするのがポイントです!

【最高気温10~12℃】厚手コート×薄手トップスでメリハリをつけて

日中も肌寒さを感じてくる最高気温10~12℃の時期からは、いよいよ冬用コートの出番!ウールコートや薄手のキルティングジャケットを羽織って、日中も防寒を意識しましょう。とはいえ厚手のトップスを仕込むと暑苦しく感じてしまうため、中に着るのは薄手のニットやブラウスなどにして軽やかに仕上げるのがおすすめ。厚手コート×薄手トップスでメリハリをつけると、冬コーデに起きがちな野暮ったい印象を回避できます。

【最高気温5~9℃】ダウンジャケットやファーコートで防寒対策を万全に

日中でも寒さが厳しい最高気温5~9℃の真冬は、ダウンジャケットやファーコートといった防寒用のアウターでとことん寒さ対策をしましょう。「ボリューミーなアウターは着られている感が出るのでイヤ」という方は、ショート丈がおすすめ!ボトムスにタイトなスキニーやスカートを合わせたら、ロングブーツで脚長効果を狙いましょう。

【最高気温4℃以下・最低気温0℃以下】防寒用のコート×トップス重ね着に加え小物で「3首」も暖めて

最低気温が氷点下まで下がる時期は、とにかく防寒が最重要。オーバーサイズのダウンやモッズコートの下にはカーディガンなどを使ってトップスを重ね着して、しっかりと保温性を高めましょう。
また、指先まで冷えてしまう時期なので、手袋も活用しましょう。「3首」を冷やさないよう、マフラーやレッグウォーマーなどの防寒アイテムも大切です。大判のマフラーでアレンジ巻きを楽しめば、おしゃれ度がグンと上がりそうです。

冬を快適に過ごす服装のアイデア

外は寒く室内は暖かいことが多い冬は、温度調節しやすいようにアイテム選びも慎重になりたいところ。冬におすすめのアイテムに加えて、冬をより快適に過ごすための服装のポイントもご紹介します。

室内外の気温差が激しい冬は着脱しやすい「前開きトップス」がおすすめ!

時間帯だけでなく、室内外でも温度差が激しくなる冬。外は寒かったのに室内に入ると汗ばんでしまうこともありますよね。
そんな時期は、前開きのトップスを利用して温度調節しやすいコーデにしましょう。クルーネックや首の詰まったカーディガンならトップスとしても利用できるので、着こなしの幅が広がります。中に1枚で着ても問題ないTシャツやブラウスを着ておけば、暑いときにサッと脱げて便利です。アウターとトップスの間にカーディガンなどを着込むことで、寒さの厳しい時期の防寒対策にもなります。

コーデのマンネリ化を防ぐなら「リバーシブルコート」がおすすめ

冬はコーデがマンネリ化しやすくなりがち。特に屋外ではアウターがメインになってしまうため、いつも同じような着こなしに見えてしまうんです。
アウターに合わせるボトムスや小物で雰囲気を変えるのもいいですが、もっと簡単なマンネリ解決方法が「リバーシブルのコートを取り入れる」こと。表と裏でベースの色が変わるアイテムなら、1着でまったく違った印象に見えて冬コーデの幅が広がります。

野暮ったい印象を回避するなら「裏起毛タイツ」でさりげなく防寒しつつ抜け感をプラス

スカートやショート丈のボトムスは、真冬だと脚が冷えるため敬遠しがちな方も多いのでは?また、足が冷えないように厚手のタイツをはくと、なんだか野暮ったい印象に見えてしまうことも。
最近、そんなお悩みを解消する「裏起毛タイツ」がおしゃれ好きな方々の防寒アイテムとして話題になっています。一見薄手のタイツをはいているように見えるのですが、なんと「1200デニール」の裏起毛素材なので防寒性が抜群なんです!しっかりと素肌感を演出してくれるため、これなら足元が重たく見えてしまう心配もありませんよ。

タイミングを意識して冬の服装にシフトしていこう

おしゃれは、次のシーズンのアイテムを取り入れるタイミングがとても重要。秋から冬に向けて、アイテムやコーデを徐々にシフトチェンジしていきましょう。また、気温別の服装の目安を知っておけば、コーデ選びに悩まず快適に過ごせるはず。服装の目安やポイントを押さえて、秋冬のファッションに生かしてみてくださいね!

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執筆者紹介!!

ペンネーム
吉村すみれ(sumire)
プロフィール
女性向けコラムサイトWebライター&パーソナルスタイリスト
大人女子向けのコーデやパーソナルカラー・骨格に合ったファッションに関する記事をこれまでに100本以上執筆。

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