チェック柄のアイテムをコーデに取り入れることで、秋冬らしい装いが簡単に作れます。ただ、なんとなくチェック柄は学生や若い方のファッションというイメージがあって「30~40代の大人女性には難しいかも…」と思っていませんか? しかし実は、トラディショナルやカジュアル、シックなどさまざまな表情を持つチェック柄アイテムは、大人だからこそ着こなせるものもたくさんあります。
本記事では、代表的なチェック柄8種類の特徴と、大人女性におすすめしたい秋冬のチェック柄コーデをご紹介します。

秋冬のオシャレに欠かせない!チェック柄の種類と特徴

チェック柄にはさまざまな種類があります。ここでは、代表的な8種類のチェック柄について解説します。手持ちのアイテムに合わせやすいチェック柄やご自身の好みに合う柄を探してみてくださいね。

タータンチェック

スコットランドの民族衣装の柄として使われていた「タータンチェック」。現代ではマフラーやプリーツスカートなどでよく用いられる、世界的に定番のチェック柄となりました。たくさんのパターンがある背景には、氏族ごとにさまざまな色や幅の線を組み合わせ、独自の柄を身につけていたことに由来しています。公式に認められた柄は「スコットランドタータン登記簿」と呼ばれる公式データベースに登録されていますが、一般的に、それ以外の似たような柄もタータンチェックと呼ばれています。

アーガイルチェック

並んだひし形の上に細いラインが入っている「アーガイルチェック」は、ベストや靴下などによく見かける柄。もともとは、スコットランドのアーガイル地方に住む一族が使っていたチェック柄だったと言われています。

千鳥格子(ハウンド・トゥース)

たくさんの鳥が飛ぶ様子に似ていることからその名がついた「千鳥格子」。欧米では先のとがった模様を猟犬の歯に見立てて「ハウンド・トゥース」と呼ばれています。ツイードのコートやジャケットなどによく用いられる上品な柄です。

グレンチェック

細かな千鳥格子とヘアラインストライプと呼ばれる細かな格子模様を組み合わせ、大きな格子を描いている「グレンチェック柄」。黒とグレー、グレーと白などのモノトーンカラーのデザインが多いのも特徴です。
正式名称は「グレナカート・チェック」と呼ばれ、スコットランドのアーカートという渓谷(グレン)で生まれたことにちなんでつけられたという説や、「グレナカート」という名前の一族の柄として使われていたなど諸説あるようです。

ギンガムチェック

「ギンガム」は本来、白ともう一色の先染めの糸で織られたコットン(綿)の平織物のことを指していました。しかし、最近では布地の種類にこだわらず、白ともう一色(または二・三色以上)のチェック柄を総称して「ギンガムチェック」と呼ぶことが増えています。ギンガムチェック柄の薄手の布は、夏物のシャツやワンピース、子ども服などによく使われています。

ブロックチェック

濃い色と薄い色、2色の正方形を交互につないだように見える柄が「ブロックチェック」です。別名「チェスボードチェック」ともいいます。日本でもとても古くから見られる柄で、江戸時代以降は歌舞伎役者の衣装にちなんで、「市松模様」という名前でも親しまれてきました。
太い線が直角に交差する大きめのチェック柄も、ブロックチェックと呼ぶことがあります。

ウィンドウペン(ウィンドウペーン)

窓枠、窓ガラスに似ている大きな格子柄が特徴的な「ウィンドウペン」。細い線を広い間隔で交差させたチェック柄で、並んだ正方形が窓の格子のように見えることからこの名がつきました。より細い線を添えた2重のラインで窓枠のような正方形が描かれることもあります。

ガンクラブチェック

ごくシンプルなチェック柄や千鳥格子柄をとても細かくして、かつてはベージュ・赤茶・黒などの3色使いで折り出したものを「ガンクラブチェック」と呼ぶことが多かったようです。森になじむ色柄で、狩猟服として愛用されたことが名前の由来です。
最近ではプリントのチェック柄もありますが、もともとは布の織り方によっていろいろなパターンで描かれてきたチェック柄。厚手の織物を着ることが増える秋冬のコーデこそ、紹介した種類を踏まえて、チェック柄を選んでみてはいかがでしょうか。

大人女性に似合う旬のチェック柄コーデ

ここからは、大人女性が取り入れやすいチェック柄アイテムを使ったおすすめの秋冬コーデをご紹介します。

大胆チェックのフレアスカートはブーツとの相性抜群

チェック柄初心者さんがコーデに取り入れる場合、はじめはトップスよりボトムスのほうが取り入れやすいのではないでしょうか。大胆なチェック柄のフレアスカートは、下半身の体型をカバーしつつ上半身をコンパクトに見せてくれる優秀なアイテムです。大人女性には膝より下のミモレ丈がおすすめ。秋冬にたくさん履きたいブーツとの相性も◎です。

定番のネルシャツはオーバーサイズをアウターにするのが旬

秋冬の定番チェックのネルシャツ。かなり厚手のオーバーサイズをコートやジャケット代わりに羽織ると、一気に垢抜けたコーデに。ボトムスはスキニーデニムやタイトスカートでコンパクトにまとめると、すっきり見えます。

ちら見えが大人かわいい裏地チェック

昔は戦士も身につけていたといわれるタータンチェックは、トラディショナルな印象がありますが、アウトドア系のコーデにも意外と合います。大判ストールやコート、ラップスカートの裏地としてなら「ちょっと派手かな? 」と思う赤のタータンチェックもさりげなく楽しむことができそうです。

流行のコーデを千鳥格子で軽やかにアレンジ

今季流行中の白シャツとベストのレイヤード(重ね着)コーデ。ベーシックなデザインのニットベストだと人とコーデが被ってしまう可能性も…。しかし、千鳥格子柄のニットベストを選べばまわりと差をつけられるコーデに早変わり。白シャツとなじんで軽やかな印象を作れます。ボトムスやベストの下に着るトップス次第で、春まで楽しめる。

普段のコーデも若見え!チェックのマフラー

チェック柄はほかのアイテムとの組み合わせが難しい…という方は、まずは小物で取り入れてみませんか。おすすめはチェックのマフラー。ニットワンピースやタートルネックのトップス×デニムパンツなど、普段のスタイルにぐるぐるっと巻き付けるだけで顔まわりが華やぎます。

大人女性こそ、もっとチェックを楽しんでみませんか?

「大胆な柄で自分には似合わないのでは…」と感じるチェック柄でも、秋冬カラーのチェック柄なら落ち着き感があるアイテムが多いため、大人女性にぴったり。チェック柄初心者の方も、裏地やアウターからチラ見せするなど、小さな面積から挑戦すれば安心です。身につけると気持ちまで明るくなるチェック柄アイテムを、今こそ楽しんでみてくださいね。

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執筆者紹介!!

ペンネーム
山見 美穂子
プロフィール
妊娠・出産/子育て系メディアの編集部を経てフリーライターに。
不惑を過ぎても迷いっぱなしのロスジェネ世代です。
成長期の子どもたちの服を買うためといいわけしながら、プチプラブランドをパトロールするのが日々の小さな楽しみ。

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