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皆さんは「さぁ、着よう!」と久しぶりに取り出した服に、カビを見つけた経験はありませんか?「お気に入りの服だったのに…」「高かったのに…」と、悲しい思いをした方は少なくないかもしれません。こうした衣類にカビを見つけてしまったときの対処法や予防法をご紹介していきます。

服にカビが生えてしまう原因

カビが好む環境が整っていると、カビは発生してしまいます。それではカビが好む環境とは具体的にどんなところでしょうか?

ズバリ、高温多湿で(カビにとっての)栄養があるところです。およそ、温度20℃以上・湿度80%以上の場所が、カビの好む環境といわれています。さらにカビの栄養源となる皮脂汚れや食べこぼし跡、ホコリなどがあれば、カビの天国になってしまいます。通気性の悪いクローゼットや、結露しやすい部屋の壁にピッタリとくっつけて置いているタンス、洗濯せずに収納した衣類、脱いですぐに収納された衣類…などは、カビの好む環境になっている可能性が高いです。

服に生えるカビの種類

ここでは服に生えやすい、カビの種類を具体的に見ていきましょう。

黒カビ

湿度が高くなり気温が20℃以上になると活発に活動を始める、もっともポピュラーなカビです。汗や皮脂汚れがついている場所(襟・脇・袖口など)に好んで生え、黒いシミになり目立ちます。空気中に多く存在するカビなので、油断しているとすぐに発生しがちです。

白カビ

湿度の高い場所にある、木製品(タンスや押し入れの板など)や、畳・下駄箱の中などによく発生します。文字通り、表面にうっすらと白いほこりが溜まったように見えるカビです。
このカビも、空気中に漂っている代表的なカビの一種。衣類を収納する場所である押し入れやタンスで発生した白カビが、衣類へ移って繁殖してしまうことがあります。

赤カビ

お風呂場などでよく見かけるピンク色をしたカビです。衣類に発生すると、うっすらピンク色に変色したり異臭が発生したりします。赤カビも、高温多湿な場所で繁殖します。長時間濡れたタオルを放置していたり、汗をかいた衣類を湿ったまま放置していたりした際に発生します。

服のカビの落とし方

黒カビ・白カビの活動は、消毒用アルコールで殺菌することで止まります。カビの正体は微生物なので、生きている間は繁殖し続けるのです。カビの種類に合った、具体的なカビの落とし方を見ていきましょう。

黒カビ

黒カビのシミは、40℃以上のお湯に溶かした酸素系漂白剤につけ、一晩置きます。その後は普通のコースで洗濯をして、しっかり干して乾燥させましょう。この洗い方をする場合は、熱に弱い素材もあるので、衣類のタグ表示のアイロン温度部分を見て何℃までの温度でのお手入れが可能かを確認してくださいね。
*酸素系漂白剤は、40℃以上の温度で効果を発揮します。

白カビ

衣類を保管していた場所で白カビが発生した場合、その場所で収納されていた衣類すべてに、白カビの菌がついていると考えられます。そのため保管している衣類に目立った着色が無い場合でも、すべて一度普通に洗濯をしてしっかり乾燥させて、収納し直しましょう。
この際に「ホコリのようにうっすらと表面に白カビがついているだけ」と考え、ブラシや手で払うようなことは避けましょう。カビの胞子をまわりに撒き散らすことになり、新たなカビの発生源を作ってしまう可能性があります。さらに、衣類だけでなく収納場所の木の部分に発生した白カビは、消毒用アルコールで完全に殺菌・ふき取りをしてから乾かし、その後に収納するようにしてくださいね。

赤カビ

赤カビは、普通の洗濯では色・ニオイは取れません。色柄ものの衣類は、粉末の酸素系漂白剤を溶かした40℃以上のお湯に一晩漬け置き、その後普通の洗濯コースで洗濯します。その後は、しっかりと乾燥させてください。

それでも赤カビが落ちない場合は、塩素系漂白剤を使うとピンクの着色は落ちますが、素材のもともとの色も落ちてしまう危険があります。なので、基本的に色柄ものの衣類の赤カビを落とすときは酸素系漂白剤の使用のみとお考えください。(もし赤カビが生えてしまった衣類が色柄ものでなく、綿100%の素材で白色であった場合は、塩素系漂白剤を使うことも可能です。衣類の表示をよく確認するようにしましょう。)

カビのニオイ

カビは見当たらないのに、カビのニオイがすることってありませんか?それはカビの胞子が長い間付着したまま放置されていたときに起こります。こうしたカビのニオイがついた衣服は、ニオイのする衣類だけをまとめて洗濯し直しましょう。しっかりと洗って乾かすことでニオイは落とせます。普通の洗濯用洗剤のほかにも、お湯で溶かした重曹や酢を使っても落とすことができますよ。一回でニオイが落ちなければ、何回か繰り返してみてくださいね。

注:自宅で洗濯するのが難しい衣類(ドライマークが付いている・着物や帯等)にカビが発生したときは、クリーニング屋などに相談してください。

服にカビを発生させないようにするポイント!

こまめな洗濯

洗濯をせずに何度も繰り返し同じ服を着ていると、目に見えない皮脂汚れや食べこぼしなど、カビが喜ぶ栄養を与えてしまうことになります。こまめな洗濯で、カビの栄養補給を絶つことが大切です。

完全に乾かす

カビが好む条件の一つに、高湿度がありましたね。なので、完全に乾かすことでカビが発生しにくい環境を作り出せます。この湿度は洗濯時の衣類だけでなく、脱いだ衣類についた汗も含まれます。毎回洗濯できないようなコート類などは、脱いだ後にハンガーに掛けて一日くらい乾かしてから収納するようにしてください。

カビの胞子をつけない

意外な盲点として「洗濯機に付着しているカビ」があります。いくら毎回キレイに洗濯したとしても、洗濯機自体にカビが付着している場合、洗った洗濯物にもカビ菌が付着してしまいます。洗濯機の洗濯槽の掃除はクリーナーなどを使ってこまめにするようにしましょう。理想は、月1回です。洗濯機のカビ予防対策として使用後は蓋を開けたままにして、内部を乾燥させるようにすると良いでしょう。また、洗濯物は洗濯機の中で保管するのでなく、かごに入れて保管することもカビ防止対策になるでしょう。

まとめ

カビ発生の原因や種類、衣類についたカビの落とし方や予防法について、ご紹介しました。今年の梅雨は、衣類のカビ対策を万全にしてファッションを楽しんでくださいね。

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執筆者紹介!!

ペンネーム
梶野智絵
プロフィール
家事マイスター(R)
家事が苦手な方々に、家事のコツや時短家事・分担家事・男家事・整理収納・楽家事などのレッスンを行う。またセミナーや講演・雑誌取材やTV出演・コラム等でも活躍。

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